2012年11月27日記事

*お久しぶりです。3D兄弟舎オーナーでございます。

 ここしばらくTwitterオンリーとなりワイアード上にての活動をサボっておりましたが、この度独自ドメイン http://sandykyohdaisha.com/ を取得して3D兄弟舎公式WebSiteを再起動いたしました。
 まーだ工事中だらけですが、きちんと定期的に更新をして、弊社同人誌の発行案内やイベント参加案内をもれなく告知していく所存であります、ので、コンゴトモヨロシク。

 んでもって、最初にWebSiteを作った時からトップページにはゲームにまつわる適当な文章を『舎説(社説)』として掲載していたのですが、以前と同様、トップページには妄想全開のテキストを不定期に掲載していく腹づもりです。

 さて栄えある再開第1回目は『バトルマニアは誰が何と言おうとギャルゲーである』であります。メガドライバー諸氏には「おまえアタマおかしいだろ!」と言われそうですが、まぁ、取りあえず最後まで読んでみて下さい。決して釣りタイトルでは無いのですよ。

 『バトルマニア』は1992年にビック東海からセガメガドライブ対応として出たシューティングゲームですが、具体的な説明はめんどくさいのでウィキペティアに丸投げします。てか、メガドライブ持っていた人なら問題無く知っているとは思いますけど。
 なお、続編として『バトルマニア大吟醸』が出ていますが、ゲームジャンルや主人公等の基本設定はほぼ同じなので、個別には言及しません。今回のテキストはあくまでも主人公である『大鳥居マニア』にのみ絞っておりますので。

バトルマニア Wikipedia

 「おめ、主人公が女だからって理由だけでギャルゲー呼ばわりしてないか?」

 はい、正にその通りでございます。
 
 自分で言うのも何ですが、その基準で行けばメトロイドシリーズもギャルゲーになりますな。まぁこれは冗談ですけど、でも、WiiのメトロイドアザーMは直球でギャルゲー呼ばわりしても良いかもしれないw

 大鳥居マニアの設定は『男勝り』で『がさつ』で『メカフェチ』で『おたく』、しかも基本的には『あたまよくない』。以前何かの雑談で冗談交じりに「主人公が女なんだからバトルマニアはギャルゲーだ」と馬鹿話をしていた時に、「でも、マニアは女子力低いよね」と返された事もあります。
 実はそれまでバトルマニアギャルゲー説は自分的にもギャグの領域を出ない話だったのですが、前述の発言を聞いてピンときました。

 この「女子力低い」という設定こそバトルマニアがまごうことなきギャルゲーの証ではないのか! と、電波を受信してしまったのです。

 いやさ、よく考えてごらんよ。『男勝り』、『がさつ』、『メカフェチ』、『おたく』だという設定のヒロインなんぞは漫画やラノベでそれこそ掃いて捨てるほど存在じゃないですか。

 『メカフェチ』とか『おたく』とかは基本的に男の趣味の領域に入る事柄であって(とりあえず腐女子的女性おたくはここでは考慮しない)、んでその男の領域に入ってくる、もしくは理解のある女子、なんてのはヤローおたくにとってはマスト! バッチコーイ!! ってなもんですよ。実際、漫画とかラノベはそういうヤローおたくの願望をビンビンに反映している訳で。それに昔からあんまり生々しい、女子力むき出しのオンナってのは実はさほど人気は無い(特にヤローおたく周辺では)。
 しかも大鳥居マニアは確実に『美形』の部類に入る顔立ちで、それプラス自分の趣味の趣味を理解してくれる女子と来た日にゃあ、そらヤローおたくピンコ立ちですよ。羽田マリアとのコンビも、もろダーティペアトリビュートじゃあないですか、奥さん!!

 例えば、リアルワールドで大鳥居マニアみたいなタイプの娘っ子がいたらどうなるか? 漫研に大鳥居マニアがいたらどうなるか?? もうこれは確実にヤローどもの間で争奪戦になりますよ。男同士のにらみ合いでサークルの空気は険悪に… こわ~~ でも、これっておたく系のサークルに女子が入ってくるとよくある話でもあるんだけど。ここでは「女子力が低い」ってのも結構重要なポイントでして、男からしてみると「女子力が低い」娘ってのは、「オンナとしての魅力が無い」のと同時に「フランクに接しやすい」んですよ。特に生身のオンナが苦手な向きにとって垣根が低いのね。いわゆる『サークルクラッシャー』ってのは、こういう女子が多かったのじゃないかしらん?

 だから『女子力が低い美形』ってのは男にすれば『隣の女神様』と言っても過言ではありません。ただし女性側が「自分に女性的魅力がある、美形である」事に気づくと、ヤローどもにかかっていた『魔法』が無効になるか、もしくは『女神様』が『女王様』に変化する訳でさ、そうなるとイロイロとやっかい。
 ここでマニアが『あたまよくない』という設定が生きてくるのですよ。アタマが悪くて鈍感で周りが見えない事で、自分に向けられている視線や自分自身の魅力に全く気づかない。よって『魔法』も最後まで解けない、永遠の『隣の女神様』で居られる、と。

 この様に設定から見る限りわたくし的には「バトルマニアはギャルゲー的設定を多分に含んだゲームである」と断定しても良いと思っているのですが、では世間でバトルマニアがギャルゲーと認識されていない(様に見える)のはどうしてでしょうか? ロクなビジュアルシーンすら無く、かつアクションゲームとしてストイックな作りでお遊びの要素が皆無なメガドライブ版魔物ハンター妖子よりか遙かにギャルゲーよりだと思うんですがね(比較対象が悪いですか(笑))。

 理由を挙げてみましょう。
1:強すぎるバカゲー的要素にギャルゲー的要素が上書きされてしまっている。
2:ビジュアルシーンが無い。
3:メガドライブで出されたゲームだから。


 1:については省略。でも世間的には『公式』な理由としてはこれが一番挙げられているとは思います。
 2:については『バトルマニア』の方はともかく、『バトルマニア大吟醸』は当時としてはけっこうな量のビジュアルシーンがあります。そらま『ヴァリス』とかに比べたら大した事はないかもしれないけど、それ言ったらファミコン版アテナなんぞは全くビジュアルシーン無いけど、世間的にはギャルゲー扱いされている訳でして。いずれにせよ、これは理由としては弱いかな。

 さぁて残った3:の理由ですが、実はわたくし的にはコレが大本命なのよ。

 当時のメガドライブというゲーム機は『硬派なゲーム機』という『設定』でした。ここで言う『硬派』とは、「『ギャル』とか『ビジュアルシーン』とかで塗布していない、ゲーム本来の魅力で勝負する」とでも規定したら良いでしょうか。そんな中ではギャルゲーなんかとんでもない、という意識が多数派ではありました。そんな空気の中では『バトルマニア』が『ギャルゲー』であっては都合が悪いのは確かです。だからこそ前述した1:の要素が必要以上に喧伝されたのではと思っています。「バトルマニアはバカゲーであってギャルゲーでは無い」とね。

 実際メガドライブには前述した『硬派』なゲームが多かった事は確かだと思いますが、これはスーパーファミコンやPCエンジンには存在してメガドライブには存在しない要素をDISる方便としての『硬派』だったのではないかとわたくしは思う訳です。そんな空気の中でバトルマニアという出来の良いゲームがギャルゲーでは困るという考えがメガドライバー周辺には無意識のウチに存在したのではないかな? それがバトルマニアのギャルゲー要素に目をつぶらせる原因になってしまったのでは?

 大体いい歳こいてゲームにうつつを抜かしている連中に硬派も軟派もありませんよ。脚色や味付けはどうあれ、ゲームは面白く、プレイヤーを気持ちよくさせてくれれば良いのではないでしょうか。

 てな訳で今からでも良いから誰かバトルマニアの薄い本プリーズ!!


バックナンバー表紙 に戻る
TOP PAGE に戻る

inserted by FC2 system